指圧・整体の知識を活かし、気功療法・テーピング療法を組み合わせて早期改善を目指します。

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内臓下垂改善法

2021-02-19

下垂性体質でなくても、中高年になると内臓の位置を正常に維持する筋力が衰え、内臓周辺の血流が加齢とともに悪くなってきます。内臓が下がると下腹部が圧迫されて血流が悪くなり、臓器の機能が低下して様々な症状が表れてきます。便秘や下痢、婦人科系疾患、鼠径ヘルニア、鼠径部周辺の血流が悪化して冷え性になったり、女性では酷くなると子宮脱になったりします、胃が下がると胃もたれが起き、食欲不振、腹部痛が起きたりするので良いことがありませんね。また、お腹がふくれて腹に力が入らないので元気がなくなります。腰痛の原因になったりします。運転士病とも言われます。

ところで指圧の知識が有ると、腕を触っただけで一発で内臓下垂を見破ることが出来ますよ。腕のどこを触るかというと、腕の伸筋側、人差し指の表側から肩のラインにかけて筋肉に硬結が見られます。押すと痛いのですぐ分かります。東洋医学では、そのラインを大腸経と言います。指圧の場合は、指先から肩の方に向かって、大腸経を何回か軽く押していくと次第に押圧の痛みが和らいで内臓下垂が改善していきます。気功の場合だと、頭頂から内臓全体を網ですくうようにして気のパワーで上方に引き上げて治します。引き上げた後、大腸経の筋肉は触ってもいないのにすっかり和らいで押しても痛くありません。

そういった知識や技術がなくても、簡単に内臓を引き上げる方法があります。それは両腕進展法というやり方です。これは覚えておいて損はありませんよ。どのようにしてやるかというと、先ず直立して、足幅を肩幅に合わせます。両手を伸ばしたきおつけの姿勢で息を大きく吸い、ゆっくりと息を吐きながら両手を頭上に向かって伸ばしていきます。その際踵を少しずつ上げていきます。さて、これ以上腕が伸びない辺りに来たら人差し指を一気に突き上げて息をフッと吐き切り、それと同時に踵を踏みしめます。体全体が上下に伸びるような感じですね。慣れないうちは呼吸と動作がバラバラになってうまくいきませんが。何度もやるうちにはきっとうまく出来るようになります。一回に数度、一日に何度でもお試しあれ。特に座りっぱなしの人、立ちっぱなしの人。