分裂世界が求め始めた大調和の日本文化
2025-06-29
現在世界の至る所で分断と破壊が進行しています。ロシアとウクライナ、イスラエル対パレスチナ・イラン、米国内の対立、東アジア危機など。それらの根源にあるのは、一神教同士の確執そしてグローバリズムと反グローバリズムの対立です。我が国は、幕末以来グローバリズムの荒波に翻弄されてユダヤ・グローバリストにいい様に利用されて戦争と破壊の深刻な民族的経験を積み重ねて来ました。しかし、唯一の救いは日本人の精神の根底には縄文由来の共同体における信頼と調和の実践倫理の精神がDNAに刻み込まれているため犯罪や抗争が他国と比べると著しく少なく、日常生活において安心と安全と静謐と清潔と調和が保たれていることです。なので日本に来た外国人たちは母国に帰ると日本ロス、逆カルチャーショックに陥り、日本に帰りたい、日本をお手本にしたいと強烈に願うようになるといいます。そして、そのような日本文化の奥底に潜む神道の大調和の考え方に多くの外国人が共鳴し始めています。教義のない神道を理論的に説明するのにうってつけの教科書が仏教思想の関係学「空の理論」です。日本人の感性・行動倫理・精神は仏教思想で解釈出来るということです。神仏習合は神道と仏教が相補い合う関係を示しているのです。先日亡くなられた田中英道先生は、神道を共同宗教、仏教は個人宗教であると色分けされましたが、大乗仏教の菩薩道は神道の共同体の行動規範とまさに一致しているのです。自利より利他・自然との調和を図る平和思想が大乗仏教と神道の習合、すなわち神仏習合なのです。