命濁の時代を生きる
2023-12-01
人間の知能を凌駕する勢いで人工知能AIの進歩が加速しています。そして必ずそれを悪用する邪悪な人間がいます。また貧富の格差が世界中で広がり、貧しい国の人々は生きるために大切な森林資源を濫伐し、世界中で砂漠化が進んでいます。海洋汚染、大気汚染が進み、大量のごみで溢れ返っている町や村、河川そして何と地球の周りの宇宙空間まで宇宙ゴミが広がりつつあります。それらの映像等を見聞きする度に欲にまみれて自然を破壊する人間の業の深さを意識せざるを得ません。それはまさに仏教で言う命濁という時代の様相ではないですか。今や世界は日本のような徹底した環境保全の努力を必要としており、ますます日本人の役割・使命が痛感させられます。日本も高度経済成長の初期には公害がひどく、隅田川をはじめ全国各地でどぶの様な河川、ヘドロで埋まった海岸が見られました。道路もごみ、たばこの吸い殻等がひどく散乱していましたね。皆生きるために必死で、そこまで気が回らなかったということです。衣食足りて礼節を知るということなのか、経済的余裕が生まれてようやく神州清潔の民の住まう日本では、世界に先駆けてごみの分別収集などの環境整備が行われるようになりました。近年では交差点でたばこの吸い殻をほとんど見かけなくなり、訪日外国人の観光客が日本の道路の奇麗さにびっくりしています。もともと道徳心・民度の高い国民性を日本人は持っています。それは縄文時代から続く利他的で公共を重んじる精神が日本人にはあるからで、大乗仏教の精神と合致した自然からいただく命・恩恵への感謝の気持ちから大自然を神と崇め、自然随順の生活を続けてきた父祖伝来の教育・しつけの賜物です。ただ残念なことに明治時代初期に欧米列強の植民地主義から日本を守るため、一神教的な国家神道で国民を縛り、廃仏毀釈で神仏を分離する行き過ぎた国策が行われてしまい、戦争への道を辿ることになってしまいました。終戦後はGHQの神道指令で国家神道は廃止、神社は宗教法人の一つにされ、国民の精神的支柱が崩されて形の上では国民と神社の絆が薄められてしまいました。地域の集会所が神社から新たに造られた公民館に移行されたのもGHQの日本弱体化政策の一環なのです。しかし、一万五千年の歴史を持つ日本人の精神構造はGHQの画策程度で崩れる訳もなく、日本人は日本人としての伝統的な行動規範を今もしっかり守っています。初詣、四季折々の祭り・行事・慣習は変わることなく今も続いていますね。日本人特有の精神・大和心すなわち八紘一宇の精神で、自然との共生、民族の協和、人種平等を推し進め、今起きているロシア・ウクライナそしてイスラエル・ハマスの民族紛争の解決を日本が率先して和平交渉・提案を行っていくべきだと思います。そのためには一刻も早く米国追随の属国状態から抜け出さなくてはなりません。今の自民党、岸田政権では駄目なことはもうお分かりですよね。日本保守党や参政党などの真正保守の台頭を心から祈りつつ私はこの命濁の時代・乱世を最後まで私なりに生き抜いて行きたいと思います。
さて、前回の症例でご紹介した鼠径ヘルニアの方の経過報告です。先週のCT検査で腸が完全に引っ込んでいることが分かり、手術の必要はないとのこと。ただヘルニア検査の序でに行った内視鏡検査で逆流性食道炎が発覚し、下部食道と胃の接合部に重症一歩手前の真っ赤なびらんが見られ、それが胃の上部痛の原因だと判明しました。同じく気功と指圧のコラボ施術を週2回続けたところ、それが功を奏して胃の痛みはすっかり消えて、医師は薬の処方をしませんでした。12月からは施術を週1回に戻して完治するまで引き続き治療を進めていきます。