今日は3月3日雛祭り、全国各地で伝統の雛飾りの行事が行われました。古来からの風習を大事に守ってきた私たち日本人は、幾多の戦禍・災害を乗り越えて今日まで互いに助け合ってたくましく生きて来ました。江戸時代以前、明治、大正、昭和、平成、令和と時代はめまぐるしく変わり、流行り廃れはあるものの時代を超えて守り伝えられてきた価値ある事物が私たちの周りには沢山有ります。
最近金曜テレビドラマで、「不適切にもほどがある」という番組が話題になっています。昭和のスパルタ教師が、ある日突然令和の時代にタイムスリップして面食らうという面白いドラマです。令和に迷い込み、バスの後部座席で煙草をスパスパ吸っていると、乗客全員に白い眼を向けられ、何かを言おうと立ち上がると乗客たちは慌ててバスから逃げ出したので運転席に行くとロボットが操縦していて仰天してしまうというエピソードには、昭和生まれの人間として何か笑えないものを感じてしまいますね。時代の変遷を連続して体験していれば当然驚くことはないですが、いきなり異世界に紛れ込めば誰だって戸惑うはずです。昭和から平成を経て令和の時代になって、何が変わったかというと規制だらけで一億総過敏症になったよう。周りに迷惑を掛けないよう気を配る日本人の美徳は訪日外国人から絶賛されていますが、ちょっと窮屈な感じがします。真面目で小さくまとまり豪快さがない令和の日本人。デジタル社会に生まれ育ったZ世代の若者たち。Jポップ・漫画・日本アニメの世界的波及。裏金政治不信。また世界中を恐怖に陥れたコロナウィルスによるパンデミック。それに伴うワクチンの薬害・超過死亡者数激増。さらにはウクライナやガザでの戦争、などなど。令和の時代は実に混沌として先の見えない時代です。これらの事象はすべて変化・流行の時代現象です。その中にあって変わらない、不易なものは何かを探求し、心の平安を保つにはどうしたら良いか、それは歴史を学ぶしかないでしょうね。幸い古臭いカビの生えたマルクス主義階級闘争史観ではない田中英道先生や茂木誠先生の様な分かり易く斬新な視点で著された歴史書がたくさん出版されていますので、それらの本で今一度歴史をおさらいしてはどうでしょうか。
私たち日本人の精神構造の奥底にある神道と仏教の神仏習合思想を分析するには、単純で簡明な神道と異なり、難解な仏教の色々な概念を知る必要があります。ただ仏教には概念の異なる仏教用語が沢山あって、それぞれが関連しあっているけれど言葉の意味や使い方が微妙に違うので戸惑ってしまいますね。さらに一切経といわれる膨大な量の仏教文献を読み解くことは凡人には一生かかっても不可能でしょう。前回記した「空」と「相資相依」さらに「中道」は関連はしてても、それぞれ異なった概念です。他にも仏教を理解するうえで基本となる仏教用語が多々あります。例えば因縁、縁起、色、即、無我、煩悩、四苦八苦、諸法無我、諸行無常などです。これらの言葉の概念を知れば、少しは仏教の基本的な考え方を理解出来るかも知れません。それらの用語の意味を参考までに書いておきます。ご興味があればさらに研究して頂きたいと思います。
色(しき):宇宙に存在するすべての形ある物質や現象 即:二つの事象が融合して離れないこと 空:物質的なものが存在しない 相資相依:相互に依存し、相互に支え合う全ての存在が相互に関連しており、一つの存在が独立して存在することは出来ない 因縁:この世のあらゆる物事を成り立たせている原因、因は直接的原因、縁は間接的原因 縁起:全ての物事は、原因があって結果がある因果の法則によって成り立っており、すべて因縁によって生まれる 無我:実体がないこと 煩悩:あらゆる苦しみを生み出す原因となる心の動き 諸法無我:あらゆる存在は因と縁によって生じていて、実体があるものは存在しない 諸行無常:あらゆる因と縁によって形成されたものが無常である。無常とは、この世に永遠不変のものはなく色んな因と縁によって影響を受けながら変化していくこと。中道:全ての存在が相互に関連しており、一つの存在が独立して存在することができないので極端な考え方や行動を避け、バランスの取れた生き方をすること
この中の「即」の文字が入った語句に、大乗経典の般若心経の有名な「色即是空 空即是色」があります。また「即」は、「一即多・多即一」「一即三・三即一」という世の中の存在原理を表す言葉の中にも使われています。「三は万物の母」と言われ、三点があると円が描けるので多は三に置き換えられます。恐らくそこから大乗仏教の円融観が生まれたのではないかと思われます。円はすべての存在を表し、その円の中心点が一で、一と円は不即不離の関係にあり一体のものです。私の存在・意識を一とすれば、円は世界そして宇宙全体、その内部は国家・社会で、社会の最小単位が家庭で最も身近な存在となります。円の中心を神仏とすると、個人・国家・世界の三点で円を描けます。また大乗仏教では、仏は人類のみならず、生きとし生けるもの、物質すべてに内在し、同時にすべてを包摂している存在であるとしています。現代的に言えば、神仏は宇宙の究極の波動エネルギー、生命エネルギー、グレートサムシングと言えるでしょう。
さて仏教の色んな概念は空の思想で統一されるので、仏教の歴史は空の思想の発展史といえます。空の原理は、原始仏教、上座部仏教(小乗仏教)、大乗仏教というように発展してきましたが、難しくてその内容は簡単には説明できません。日本人、とりわけ現代日本人の多くは仏教の理屈は敬遠されるか興味を持ちません。葬式などの法事以外では仏教とほとんど関わらないと言っても良いくらいですね。神道のように理屈抜きの感性で参拝する程度のものです。つまり日本人の多くは全く宗教意識を持っていないのです。しかし神道と仏教の教えは、日本人の潜在意識の奥深く、DNAにちゃんとインプットされているので、世界中の人から日本人は道徳的で安心・安全で勤勉な不思議な民族と思われています。これからは世界が日本を目指す時代だと思いますね。そして、その秘密は日本人の精神構造の中にあると言えます。
今日は令和5年の大晦日です。当たり前のことですが来年また一つ年を取ります。その繰り返しの果てに寿命が尽きて、私という存在がこの世から消え去ります。これも自明のことです。では死んだ先には何があるのでしょう。肉体は滅んでも魂は存在して来世に生まれ変わると言われますが、体験しなければ信じられないですね。ただ臨死体験者の話などから、ひょっとすると死後の世界があるかも知れないと思える程度で確たる証拠はありません。証拠もないのにあれこれ考えて想像をたくましくしても始まりません。私という意識は確かにありますが、それは他者を意識しなければ生まれない意識ですよね。物心がついて自分とは違う周りの存在を認知し、他者と自分を比べることで初めて自我が芽生える訳です。ちなみに仏教の根本思想は、「空」ということで「相資相依」とも言いますが、これは存在の原理を解き明かしています。他があって自がある、男があって女があり、天があるから地があるというように存在は常に相互に依存しており、他を否定すれば自分の存在も消える、自分を肯定すれば他の存在も肯定されなくてはならない。この世に独りだけで存在するものは何もない、というのが空という原理なのです。そこから理想的な人間の生き方が生まれてきます。「中道」という実践的な生き方です。偏りのない平等な生き方が求められますが、そう簡単ではありませんね。世の中の争いごとはすべて中道から外れた行いと言えます。ハマスとイスラエルの争いはまさにそれです。両者とも相手を完全否定しています。相互に肯定しなければ泥沼の争いは永久になくなりません。一神教は他の宗教の存在を認めませんので一神教同士の争いは永遠に続きます。日本のように八百万の神の存在を認めて共存共栄していくという生き方を取らなければ何時まで経っても平和は訪れません。利他があって自利があるという考え方を日本人は太古の昔からとってきました。現在世界で一番先進国として社会が進んでいる平和な国は日本であると世界中の人たちから認知され始めています。日本と日本人を見習え!と訪日外国人は自国と比較してそう言います。礼儀正しく清潔でルールを遵守し、親切で相手をリスペクトする日本人の姿勢は世界中の人から称賛されています。これは神道と仏教の教えが日本人の心に根付いているからです。日本人は意識せずに中道を実践しているということです。相手を立てる謙虚な生き方こそ世界中の人達に必要であると思いますね。貴方が在るから私が在るのです。それを自覚して生きる生き方が「中道」です。
人間の知能を凌駕する勢いで人工知能AIの進歩が加速しています。そして必ずそれを悪用する邪悪な人間がいます。また貧富の格差が世界中で広がり、貧しい国の人々は生きるために大切な森林資源を濫伐し、世界中で砂漠化が進んでいます。海洋汚染、大気汚染が進み、大量のごみで溢れ返っている町や村、河川そして何と地球の周りの宇宙空間まで宇宙ゴミが広がりつつあります。それらの映像等を見聞きする度に欲にまみれて自然を破壊する人間の業の深さを意識せざるを得ません。それはまさに仏教で言う命濁という時代の様相ではないですか。今や世界は日本のような徹底した環境保全の努力を必要としており、ますます日本人の役割・使命が痛感させられます。日本も高度経済成長の初期には公害がひどく、隅田川をはじめ全国各地でどぶの様な河川、ヘドロで埋まった海岸が見られました。道路もごみ、たばこの吸い殻等がひどく散乱していましたね。皆生きるために必死で、そこまで気が回らなかったということです。衣食足りて礼節を知るということなのか、経済的余裕が生まれてようやく神州清潔の民の住まう日本では、世界に先駆けてごみの分別収集などの環境整備が行われるようになりました。近年では交差点でたばこの吸い殻をほとんど見かけなくなり、訪日外国人の観光客が日本の道路の奇麗さにびっくりしています。もともと道徳心・民度の高い国民性を日本人は持っています。それは縄文時代から続く利他的で公共を重んじる精神が日本人にはあるからで、大乗仏教の精神と合致した自然からいただく命・恩恵への感謝の気持ちから大自然を神と崇め、自然随順の生活を続けてきた父祖伝来の教育・しつけの賜物です。ただ残念なことに明治時代初期に欧米列強の植民地主義から日本を守るため、一神教的な国家神道で国民を縛り、廃仏毀釈で神仏を分離する行き過ぎた国策が行われてしまい、戦争への道を辿ることになってしまいました。終戦後はGHQの神道指令で国家神道は廃止、神社は宗教法人の一つにされ、国民の精神的支柱が崩されて形の上では国民と神社の絆が薄められてしまいました。地域の集会所が神社から新たに造られた公民館に移行されたのもGHQの日本弱体化政策の一環なのです。しかし、一万五千年の歴史を持つ日本人の精神構造はGHQの画策程度で崩れる訳もなく、日本人は日本人としての伝統的な行動規範を今もしっかり守っています。初詣、四季折々の祭り・行事・慣習は変わることなく今も続いていますね。日本人特有の精神・大和心すなわち八紘一宇の精神で、自然との共生、民族の協和、人種平等を推し進め、今起きているロシア・ウクライナそしてイスラエル・ハマスの民族紛争の解決を日本が率先して和平交渉・提案を行っていくべきだと思います。そのためには一刻も早く米国追随の属国状態から抜け出さなくてはなりません。今の自民党、岸田政権では駄目なことはもうお分かりですよね。日本保守党や参政党などの真正保守の台頭を心から祈りつつ私はこの命濁の時代・乱世を最後まで私なりに生き抜いて行きたいと思います。
さて、前回の症例でご紹介した鼠径ヘルニアの方の経過報告です。先週のCT検査で腸が完全に引っ込んでいることが分かり、手術の必要はないとのこと。ただヘルニア検査の序でに行った内視鏡検査で逆流性食道炎が発覚し、下部食道と胃の接合部に重症一歩手前の真っ赤なびらんが見られ、それが胃の上部痛の原因だと判明しました。同じく気功と指圧のコラボ施術を週2回続けたところ、それが功を奏して胃の痛みはすっかり消えて、医師は薬の処方をしませんでした。12月からは施術を週1回に戻して完治するまで引き続き治療を進めていきます。
今インフルエンザが流行っていますが、小3の男子生徒が先日学校の集団感染で罹ってしまって39度以上の発熱となり、父親から遠隔気功の依頼を受けました。すると何と1回だけの施術でその日のうちに36.4度の平熱にまで下がったそうです。もちろん病院で出された薬も飲んではいましたが。その後母親と父親にも感染し一家全滅。父親はお子さんの薬と遠隔気功1回の施術で良くなりましたが、母親は施術したものの暫く症状が続きました。その差は何かというと恐らく常識的には体力と免疫力の差であろうと思います。しかし、この父と息子は実は霊媒体質なんですね。だから遠隔気功がよく効いたのだと非常識ではありますが私はそう思っています。
次に、鼠径ヘルニアです。70代後半の男性です。当院に定期的に通われている方で最近右鼠径部が腫れて固く痛みを伴うとの愁訴を受けました。施術すると腫れは引っ込み、痛みも無くなるのですが、しばらくするとまたそれがぶり返します。ひょっとすると鼠径ヘルニアかもしれないと思い病院での検査を勧めました。「矢張りそうでした、小腸がはみ出ていて手術が必要かもしれないのでCT検査を受けるよう医者に言われました。」と報告されたので、早速鼠径部付近のマイナスの気を取り、内臓の挙上作用の力を上げるべく内臓全体の筋力アップの気功を行いました。加えてヘルニアには足の肝経の指圧が極めて有効であると承知していたので多少指圧は痛いけれど我慢して頂き、気功と指圧のコラボで施術を行いました。その結果かどうか分かりませんが手術は必要ないと病院で診断され、痛みもかなり軽減しました。現在鼠径ヘルニアが完治するまで気功と指圧のコラボ施術を続けています。
さて、食道アカラシアという病気をご存じですか?調べてみると、「胃食道接合部の弛緩がうまくいかなくなる病気」で、アカラシアはギリシャ語で「弛緩することがない」という意味です。ちょうど逆流性食道炎の真逆の病態ですね。食道の出口が詰まって食べ物等が胃に届きにくくなってしまい、吐き気を催したり、痛みを伴ったりして食道癌の危険因子となります。その病気を手術せずに治すことは出来ないかと、60歳の女性が来院されました。下部食道括約筋の弛緩は副交感神経の迷走神経が関与しています。私の見立てで視床下部にマイナスの気の反応があり、腕や足の膜反応線である「心包経・三焦経・肝経・胆経」に張りがあって軽く押すと痛覚があるので「自律神経の失調」と診断しました。それで迷走神経の働きが低下している訳です。施術は、先ず自律神経失調特有のガタガタに歪んだ背骨を気功で矯正し、その後視床下部の働きを良くします。そして胃食道接合部のマイナスの気をある程度除去し、下部食道括約筋と胃上部の血流と筋力のアップ、迷走神経に働きかけて下部食道括約筋の弛緩および拡張作用を回復させる気功療法を行います。さらに足の胃経には全内臓拡張作用障害の反応が表れているので、そこを指圧することにより内臓の拡張作用が促進されます。そして、その関係秘線である手の大腸経と共に指圧を行うとかなりの効果が期待できるので、これもコラボでやっていきます。週1で2回やった時点では、いくらか楽になった程度でまだ顕著な治効は認められず、いざこれからと思っていた矢先に11月は都合で来院出来ないということになり、残念ながら12月からの仕切り直しとなりました。なので、また今度施術の経過報告をさせて頂ければと思います。
最後に今月私自身が体験したことです。寒暖差の大きいこの時期体調を崩しやすく、ご多分に漏れず私も朝方の冷えのせいかお腹が冷えて下痢腹痛が起きてしまいました。普通トイレで用を足せば腹痛は収まるのですが、この時はなかなか収まらず、それどころか胃を含めたお腹全体に痛みが広がって自己治療をしても治りませんでした。おかしいなと思いつつ、ひょとしたらという思いにかられ、心臓の治療をしてみました。するとお腹全体の痛みが嘘のように消えたのです。まさしくこれは心臓からくる放散痛でした。以前にも何回か同じような経験をしていたのですぐそれと分かったのです。単なる腹痛と思って胃腸薬に頼っていると、とんでもないことになりますので気を付けたいですね。